根室車石は、根室市の花咲港、花咲灯台の下の海岸に露出する、車輪のような放射状の割れ目をもつ岩である。根室車石は1939年に国の天然記念物に指定された。指定時の説明は、岩の横断面が車輪のように放射状をなすことからこの名があるとし、「火山岩ノ構造トシテ極メテ稀有ノモノナリ」と結ぶ。1岩石の種類は資料によって食い違い、文化庁の解説は玄武岩質の枕状溶岩とし、1936年の『日本案内記』は玢岩(ひんがん)とする。1,2
根室車石(ネムロクルマイシ)

基本情報
| 名称 |
|
|---|---|
| 場所 | 北海道 根室市 |
| 人口 | 0人 |
| 座標 | 北緯 43.27784、東経 145.58954 |
| アクセス | 不明 |
位置
国土地理院国土地理院 / 海岸線:VMAP0
自然・地理
- 文化遺産オンラインの解説は、根室車石を、花咲灯台の下の海岸に露出する玄武岩質の枕状溶岩としている。解説によれば、枕状溶岩は海底火山の噴火などで熱い溶岩が海水中で急に冷やされてできるもので、冷えるときの収縮で同心円状から放射状の割れ目ができる。この割れ目を節理という。根室車石の溶岩が冷えて固まったのは約6000万年前とされ、車輪は直径数十cmから最大約6 mになるとする。1
- 指定時の説明は「花咲岬ノ海岸ニ露出ス 方沸石玄武岩ノ枕状構造ヲナセルモノニシテ其ノ横斷面ガ車輪ノ如ク放射状ヲナセルニヨリ此ノ名アリ 火山岩ノ構造トシテ極メテ稀有ノモノナリ」というものである。11936年の『日本案内記 北海道篇』は、車石を根室町の海岸にあり、「白堊紀の水成岩地層の内に逆入した火成岩の玢岩が一見車の軸のやうな節理を示して居るもの」とする。2岩石の種類は、文化庁の解説では玄武岩、指定時の説明では方沸石玄武岩とされるのに対し、『日本案内記』では玢岩とされ、食い違っている。
島のいろいろ
- 天然記念物としての名称は「根室車石」(ねむろくるまいし)で、種別は天然記念物、所在地は根室市花咲港、指定年月日は1939年9月7日である。管理団体は「根室市(昭15・1・31)」と記載される。1
年表
注
- 1 文化庁『文化遺産オンライン「根室車石」』、1939年。
- 2 鉄道省 編『日本案内記 北海道篇』、1936年、デジタル版286コマ。
- 3 国土地理院『電子国土基本図(地名情報)自然地名(国土地理院ベクトルタイル提供実験 experimental_nnfpt)』、2017年。
参考文献
- 文化庁『文化遺産オンライン「根室車石」』、1939年。
- 鉄道省 編『日本案内記 北海道篇』博文館、1936年。
- 国土地理院『電子国土基本図(地名情報)自然地名(国土地理院ベクトルタイル提供実験 experimental_nnfpt)』、2017年。
- 国土地理院『地理院タイル「全国最新写真(シームレス)」(seamlessphoto)』。