萌消島は、択捉島の北西岸、萌消湾の口のほぼ中央にある高さ168 mの島である。1937年の水路誌は、萌消湾を昔の噴火口の跡のような円形の湾とし、その口の中央にあるこの島を獅子にたとえて記している。1同書によれば、萌消島は四周が断崖で、西から望むと獅子が座っているように見える。2南端の尖った岩は「モシロウコッペ」と呼ばれ、獅子の尾に似ているとされた。3環境省は、萌消湾から内保湾にかけての海域を、ラッコにとっても重要な海域と考えられるとしている。4
萌消島(モエケシジマ)
基本情報
| 名称 | |
|---|---|
| 場所 | 北海道 留別村 |
| 人口 | 不明 |
| 最高標高 | 168 m(島の頂)8 |
| 座標 | 北緯 44.65192、東経 146.97717 |
| アクセス | 不明 |
位置
国土地理院国土地理院 / 海岸線:VMAP0
自然・地理
- 1937年の水路誌によれば、萌消湾は丹根萌湾の北東に隣接する円形の湾で、東西約6.5 km・南北約8.3 kmあり、往時の噴火口の跡のようである。湾口は北に面して東西の両口があり、湾の周りには高さ約150〜530 mの山々がめぐり、「峻壁」が屏風のように囲む。2
- 同書によれば、萌消島は湾口のほぼ中央にあって高さ168 m、四周は断崖をなす。萌消島は西から望むと獅子が座ったようで「すこぶる顕著」であり、南端には「モシロウコッペ」と呼ばれる尖岩があって、獅子の尾に似る。1
- 同書によれば、萌消島とカバラ岬の間の東口は幅約1.9 kmだが、中央付近にノツネップ岩という一団の岩礁があり、通航できる水道の幅は約1.1 kmである。ノツネップ岩のうち最も高い岩は高さ5.6 mで、鳥の糞で白く目立つ。西口は水深49 m以上あり、危険はない。3
島のいろいろ
日本政府の立場
- 日本政府は、北方四島を一度も外国の領土となったことがない日本固有の領土とし、1945年8月の第二次世界大戦終了直後にソ連軍に不法に占拠され、現在もロシアによる不法占拠が続いているとする。四島の帰属の問題を解決して平和条約を結ぶことを基本方針としている。10
ロシアの立場
- ロシア外務省の発言として報じられたところでは、ロシア政府は、南クリル、すなわち北方四島に対するロシアの主権は議論の余地がなく、島々は第二次世界大戦後の連合国の取り決めと国連憲章に基づいて合法的に得たものだとしている。11
アクセス
- 日本政府は、1989年の閣議了解に基づき、ロシアの不法占拠の下で北方領土に入域しないよう国民に要請している。10
年表
注
- 1 水路部『樺太南部沿岸千島列島水路誌:千島列島・樺太南部(書誌第3號B)』、1937年、65–66頁。
- 2 水路部『樺太南部沿岸千島列島水路誌:千島列島・樺太南部(書誌第3號B)』、1937年、65頁。
- 3 水路部『樺太南部沿岸千島列島水路誌:千島列島・樺太南部(書誌第3號B)』、1937年、66頁。
- 4 環境省『生物多様性の観点から重要度の高い海域(沿岸域)10601 択捉島周辺』。
- 5 国土地理院『電子国土基本図(地名情報)自然地名(国土地理院ベクトルタイル提供実験 experimental_nnfpt)』、2017年。
- 6 米国国家地理空間情報局(NGA)『GEOnet Names Server 地物記録(北方領土の島・岩、範囲検索 2026-10-22)』。
- 7 水路部『樺太南部沿岸千島列島水路誌:千島列島・樺太南部(書誌第3號B)』、1937年。
- 8 水路部『樺太南部沿岸千島列島水路誌:千島列島・樺太南部(書誌第3號B)』、1937年(1937年の値)。
- 9 内閣府北方対策本部『北方領土問題「歴史」』。
- 10 外務省『北方領土問題とは?』。
- 11 TASS『Russian Foreign Ministry protests to German embassy(TASS)』、2025年。
参考文献
- 水路部『樺太南部沿岸千島列島水路誌:千島列島・樺太南部(書誌第3號B)』、1937年。
- 環境省『生物多様性の観点から重要度の高い海域(沿岸域)10601 択捉島周辺』。
- 国土地理院『電子国土基本図(地名情報)自然地名(国土地理院ベクトルタイル提供実験 experimental_nnfpt)』、2017年。
- 米国国家地理空間情報局(NGA)『GEOnet Names Server 地物記録(北方領土の島・岩、範囲検索 2026-10-22)』。
- 内閣府北方対策本部『北方領土問題「歴史」』内閣府。
- 外務省『北方領土問題とは?』。
- TASS『Russian Foreign Ministry protests to German embassy(TASS)』、2025年。