カナクソ岩は、歯舞群島の東の端、多楽島の南東の海にある岩である。1898年の『日本水路誌』はカナクソ岩を、カブト島で最も高い嶼(しょ)の北方約2.8 kmにある、密接した2つの岩として記している。同書によれば、南の岩には東西から向こう側を見通せる大きな洞門があり、遠くから見ると白く見える。岩の上には「海獺」が群れて伏し、その吼える声が常にやかましいという。11937年の水路誌もほぼ同じ内容で、南岩の高さを26 mとする。1,2
カナクソ岩(カナクソイワ)
基本情報
| 名称 | |
|---|---|
| 場所 | 北海道 根室市 |
| 人口 | 0人 |
| 最高標高 | 26 m(南岩の頂)5 |
| 座標 | 北緯 43.60014、東経 146.43189 |
| アクセス | 不明 |
位置
国土地理院国土地理院 / 海岸線:VMAP0
自然・地理
- 1898年の『日本水路誌』によれば、カナクソ岩は「カブト最高島」の北方約2.8 kmに位置する密接した2岩である。南の岩は高さ約26 mで、大きな洞門があり、東西から望むと向こうが見通せ、遠望すると白堊(はくあ)のように見える。2岩の周囲約90〜190 m以内には「礁脈」があるが、その外側は急に深い。岩の上には「海獺」が群集して伏し、その吼え声が常にやかましい。11937年の水路誌は、カナクソ岩をカブト島の最北の嶼「ロウソク岩」の北方約2.4 kmに位置する、相密接した2岩とする。同書によれば、周囲100〜200 m以内には礁脈があるが外側は急に深く、岩上には海獺が群集して吼え声が常にやかましい。2岩のうち南岩は高さ26 mで「大洞門」があり、東西の方向から望めば洞を見通せ、遠く望めば白堊のように見える。2
島のいろいろ
日本政府の立場
- 日本政府は、北方四島を一度も外国の領土となったことがない日本固有の領土とし、1945年8月の第二次世界大戦終了直後にソ連軍に不法に占拠され、現在もロシアによる不法占拠が続いているとする。日本政府は、四島の帰属の問題を解決して平和条約を結ぶことを基本方針としている。7
ロシアの立場
- ロシア外務省の発言として報じられたところでは、ロシア政府は、南クリル(北方四島)に対するロシアの主権は議論の余地がなく、島々は第二次世界大戦後の連合国の取り決めと国連憲章に基づいて合法的に得たものだとしている。9
アクセス
- 日本政府は、1989年の閣議了解により、ロシアの不法占拠の下で北方領土に入域しないよう国民に要請している。7
年表
注
- 1 水路部『日本水路誌 第5巻』、1898年、66頁。
- 2 水路部『樺太南部沿岸千島列島水路誌:千島列島・樺太南部(書誌第3號B)』、1937年、36頁。
- 3 国土地理院『電子国土基本図(地名情報)自然地名(国土地理院ベクトルタイル提供実験 experimental_nnfpt)』、2017年。
- 4 米国国家地理空間情報局(NGA)『GEOnet Names Server 地物記録「Kanakuso Iwa」(UFI -2920355)』、2017年。
- 5 水路部『樺太南部沿岸千島列島水路誌:千島列島・樺太南部(書誌第3號B)』、1937年(1937年の値)。
- 6 独立行政法人北方領土問題対策協会『北方領土問題の歴史』。
- 7 外務省『北方領土問題とは?』。
- 8 独立行政法人北方領土問題対策協会『北方領土の概要』。
- 9 TASS『Russian Foreign Ministry protests to German embassy(TASS)』、2025年。
参考文献
- 水路部『日本水路誌 第5巻』、1898年。
- 水路部『樺太南部沿岸千島列島水路誌:千島列島・樺太南部(書誌第3號B)』、1937年。
- 国土地理院『電子国土基本図(地名情報)自然地名(国土地理院ベクトルタイル提供実験 experimental_nnfpt)』、2017年。
- 米国国家地理空間情報局(NGA)『GEOnet Names Server 地物記録「Kanakuso Iwa」(UFI -2920355)』、2017年。
- 独立行政法人北方領土問題対策協会『北方領土問題の歴史』北方領土問題対策協会。
- 外務省『北方領土問題とは?』。
- 独立行政法人北方領土問題対策協会『北方領土の概要』北方領土問題対策協会。
- TASS『Russian Foreign Ministry protests to German embassy(TASS)』、2025年。