瓶子岩は、かもめ島の近くにある岩で、姥が翁から授かった瓶を海に投げると江差にニシンが群来(くき)るようになり、その瓶が石となって現れたものと伝えられている。11901年の案内書も同じ系統の話を「瓶子石」の名で載せ、手洗石や姥神太神宮と結び付けている。2
瓶子岩(ヘイシイワ)

基本情報
| 名称 | |
|---|---|
| 場所 | 北海道 江差町 |
| 人口 | 0人 |
| 座標 | 北緯 41.86787、東経 140.11573 |
| アクセス | 不明 |
位置
国土地理院国土地理院 / 海岸線:VMAP0
自然・地理
- 1936年の鉄道省の案内記は、鷗島(かもめ島)が瓶子岩・馬岩・千畳敷などの「奇勝」をもつとしている。5
島のいろいろ
伝承
- 江差町は次の伝説を紹介している。今から500年ほど昔、さまざまな予言をする姥がいた。姥はかもめ島で翁から小さな瓶を渡され、教えられたとおり瓶を海に投げたところ、江差にニシンが群来るようになった。この瓶が石となって海上に現れたのが瓶子岩で、姥は「折居様」と呼ばれて敬われたと伝えられている。1
- 1901年の『北海道名所案内』は、姥神太神宮の由来として次のように伝える。昔、一人の老婦が、一筋の閃光が鷗島から来る夢を見た。老婦が鷗島へ行くと、一人の老翁が柴を焚いており、老婦に小瓶を授けて、瓶の中の水は白く、これを海中に投じれば海水が白く変わり、鰊(にしん)という小魚が海浜に群れ集まるだろうと告げた。中歌町の海浜にある手洗石は、老女が瓶子を投げる前に口をすすいだ所で、瓶子石は、老女が海に投じた瓶子が石になったものと伝えられている。2
- 1935年の『大日本神社大鑑』は、姥神大神宮の旧跡として、翁神が現れたとされる鷗島の地には先史時代の石器・土器が多く、また「翁神より授けられし瓶の化したりと伝ふる瓶子岩」があるとしている。同書は、折居姥が住んだ津花の地には、折居屋敷・折居井戸などが残るとする。7
年表
注
- 1 江差町 追分観光課『かもめ島(江差町観光情報)』。
- 2 望洋散士(小島千代松)『北海道名所案内』、1901年、34–35頁。
- 3 国土地理院『電子国土基本図(地名情報)自然地名(国土地理院ベクトルタイル提供実験 experimental_nnfpt)』、2017年。
- 4 望洋散士(小島千代松)『北海道名所案内』、1901年。
- 5 鉄道省 編『日本案内記 北海道篇』、1936年、デジタル版82コマ。
- 6 望洋散士(小島千代松)『北海道名所案内』、1901年、35頁。
- 7 恢弘社大日本神社大鑑編纂部『大日本神社大鑑 北海道・樺太版』、1935年、デジタル版69コマ。
参考文献
- 江差町 追分観光課『かもめ島(江差町観光情報)』江差町。
- 望洋散士(小島千代松)『北海道名所案内』小島大盛堂、1901年。
- 国土地理院『電子国土基本図(地名情報)自然地名(国土地理院ベクトルタイル提供実験 experimental_nnfpt)』、2017年。
- 鉄道省 編『日本案内記 北海道篇』博文館、1936年。
- 恢弘社大日本神社大鑑編纂部『大日本神社大鑑 北海道・樺太版』、1935年。
- 国土地理院『地理院タイル「全国最新写真(シームレス)」(seamlessphoto)』。