函館山(ハコダテヤマ)

函館山は、かつての火山島が沿岸流の運んだ砂州で陸とつながった陸繋島であり、その砂州の上に函館の市街が広がる。11911年に函館区が編んだ『函館区史』は、函館山を「海中に隆起せる孤山」とし、現在の市街の地頸部はもと函館山と亀田の間の浅瀬で、函館山は「一箇の島なりし」と述べている。2,3函館山には1897年から1906年までの間に要塞が築かれ、1946年に開放されるまで、一般の立ち入りと写生・撮影・測量が禁じられていた。4

函館山の航空写真
航空写真(国土地理院国土地理院)

基本情報

名称
  • 函館山(ハコダテヤマ)5
場所北海道 函館市
人口不明
最高標高332 m(函館山)6
座標北緯 41.7592、東経 140.70425
アクセス不明

位置

国土地理院国土地理院 / 海岸線:VMAP0

自然・地理

島のいろいろ

伝承

年表

年 出来事
1616(元和2) 良道阿闍梨が箱館山に金銅の薬師仏を祀ったとされる(『蝦夷島奇観』による)15
1655(明暦元) 医王山明神の草創(『蝦夷実地検考録』による)15
1810(文化7) 七重村の卯之助らが箱館山に杉苗2万本余を植える15
1897(明治30) 『函館区史』は、この年に全山が陸軍要塞砲兵隊の所轄となり人民の登山を禁じたとする2
1897〜1899(明治30〜32) 要塞工事が始まり、函館要塞として完成(着工・完成の年は資料により異なる)4,16
1904(明治37)-07-20 ウラジオストク艦隊の津軽海峡通過を砲台は阻止できなかった16
1927(昭和2)-04 津軽要塞と改称4
1946(昭和21)-05 要塞地帯から開放される(10月とする資料もある)4

注

  1. 1 国土地理院『土地条件調査解説書 函館地区』、2010年、1頁、10頁。
  2. 2 函館区 編『函館区史』、1911年、デジタル版25コマ。
  3. 3 函館区 編『函館区史』、1911年、デジタル版27コマ。
  4. 4 市立函館博物館(道南ブロック博物館施設等連絡協議会)『南北海道の文化財「函館山要塞跡」』、2015年。
  5. 5 国土地理院『電子国土基本図(地名情報)自然地名(国土地理院ベクトルタイル提供実験 experimental_nnfpt)』、2017年。
  6. 6 国土地理院『土地条件調査解説書 函館地区』、2010年。
  7. 7 国土地理院『土地条件調査解説書 函館地区』、2010年、5頁。
  8. 8 函館市『函館市史 通説編 第一巻(函館市地域史料アーカイブ ADEAC)』、「山岳地」。
  9. 9 三谷勝利・小山内熙・松下勝秀・鈴木守『5万分の1地質図幅説明書「函館」(札幌-第85号)』、1965年、12頁。
  10. 10 三谷勝利・小山内熙・松下勝秀・鈴木守『5万分の1地質図幅説明書「函館」(札幌-第85号)』、1965年、19頁。
  11. 11 市立函館博物館(道南ブロック博物館施設等連絡協議会)『南北海道の文化財「函館山」』。
  12. 12 函館市『函館市史 銭亀沢編 コラム「陸繋砂州はいつ頃現れたのか」』。
  13. 13 函館市『函館市の環境(環境報告書)第2章』、2025年。
  14. 14 函館市 土木部公園河川管理課『函館山(ガイドブック)』、2025年。
  15. 15 函館市『函館市史 通説編 第一巻(函館市地域史料アーカイブ ADEAC)』。
  16. 16 函館市『函館市史 通説編 第3巻 第5編第2章第3節(要塞)』。

参考文献